なんという強さだ、キュアラブリー

41


 まさしく牙をむいた黄金の獅子そのものよ・・・

 最近、聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話を一気読みしたせいで星矢熱がぶり返しています。
 やっぱり車田的決めコマの演出には、色褪せないカッコ良さがあるなあと再認識。
 まあ戦闘シーンそのものは大ゴマで撃ちあうだけと単調になりがちですが、確立された黄金のワンパターンともいえるものです。
 真似をしようにも特徴的すぎる為、半ば特許のような形になっていて車田作品以外では使われることのない描写も多いです。
 20年も前の漫画だけに流石に今の若者には、読んだことのない方もいるかもしれませんが一度見ておいて損のない作品ですよ。
 そして、聖闘士星矢を読んでいた世代の読者にはNEXT DIMENSIONは大いにお勧めの作品です。
 車田正美本人が手がける聖闘士星矢の正式な続編であり、後半妙に急いで終わらせた感のある冥王ハーデス編を補完し、また投げっぱなしになっていた伏線を回収する内容になっています。
 フルカラーであることを差し引いても刊行は超遅いのですが、期待感煽られる展開の連続です。
 刊行の遅さは早くなれとも思いません。ゆっくりでもいいので丁寧にそして、作者本人も満足の行く形で新たな星矢の世界を描いてほしいなと思います。