超MOVIE大戦ジェネシス見てきました。
超MOVIE大戦ジェネシス見てきました。
いろいろ思うところがあった感想です。
ネタバレにつき閲覧注意願います。
感想を一言に纏めると、なんかすっきりしない映画でした。
色々とシナリオが大雑把で、なんでこんな事になったんだろという疑問が各所にあるのにそれは投げっぱなしで解決されなかったりします。
戦闘が多くCGも派手だったので細かいことを気にしない、子供映画としては及第点だと思いますか、ある程度話を追える大人がみるには辛かったなと思います。
子供が満足する要素をいれる事と、大人が満足できるシナリオを造る事は両立させ得ることなので、それがなしえてなかった点では及第点はあげられません。
では個人的に気になった細かい点について
まず、悪かったところ。
平成ライダーの歴史の中でも珍しい、本編で公式にコラボしていた関係のゴーストとドライブだったのに、よりにもよってコラボメインの映画で、本編内で面識があるという設定を反故にしたのはいただけません。
冒頭で、ドライブとマッハ、ゴーストとスペクターが誤解から対立するという展開がありますが、それをやりたかったがためでしょうか?
そんなに必要なシーンでもなかったので、本編の設定反故にするほどのものでもないだろうと思います。
好意的に解釈するなら、これは今回起こった事件の影響で二人の出会いの事件そのものが変わってしまったともとれます。
タケルの父、天空寺龍の死の状況が、明らかにテレビ内での回想と違うので、ゴーストとドライブが過去に関わったことで、歴史が変わったという解釈は出来ますが、それなら説明があってもいいように思います。
また、唐突なタイムスリップで過去に行くという展開となるのですが、最後のネタバレで、ライダー二人がタイムスリップしたのは、天空寺龍に呼ばれたというのが開かされます。
が、なぜそんな力があったのかについては、解説がありません。
そもそも、10年前の天空寺龍の死の事件は、最初から今回のダヴィンチ事件だったのか?
タイムパラドックス物を真面目に考えるとかなり混乱しますが、物語の核心なのに投げっぱなしで終わってしまったのは残念でした。
細かい所のツッコミはまだまだあるのですが、とりあえず最後は良かった点について。
賛否がありますが、個人的には、今回それぞれのシナリオが分かれた3部構成ではなく、最初からライダー両作の共演を描いた内容だったのは良かったです。
先輩であり年上である進之介がタケルの行動を、見守り時に導くと言う関係を築いていたように思います。
今までの3部構成では、変身前の主人公同士の関係が描かれる事はほとんどありませんでしたが、本作では最終的に、タケル質が進之介の結婚式に招待される位の関係になっていました。
ライダー同士が、闘い以外の関係で、絆を結べていると感じられたのはいい演出だなと思いました。
個人的にあまりスッキリしない内容だったと思うので、人にオススメするものではないと思います。
キャラ制作的にもドライブの限定フォームはプロトタイプ、ゴーストのフォームは、TV版の先行強化型なので、あまり見る所はありません。
DVD待ちでもいいとは思いますが、MOVIE大戦シリーズの新しい描き方の作品という点では記念すべき作品ではあると思います。
興味あるなら見ておくのもいいかもしれません。