鎧武 第10話 クリスマスゲームの真実 感想
ミッチの陽動作戦、なにか秘めた思惑があるかとも推測してましたが、本当に斬月を引きつける以外の意図はなかったようですね。
しかも、ルール上各々が勝手に動くから、案の定各個撃破されてましたし。
たしかに陽動目的という事なら、囮がバラけていたほうが相手が手間取るということになりますが、斬月の危険性を考えると一対一で闘うことになる状況はかなりリスキーではあります。
そういう見方をすれば、策士キャラにしては配慮が足らないようにも見えますが、見方を変えて、ミッチ個人の目的が斬月の正体が兄であることを確認する事にあったとすれば、他のメンバーが撃破されるまで待って、斬月が損耗するよう仕向けていたともとれますし、他の参加者に気取られないよう確認をするために、あえてルールを個人がバラバラに動くような内容に設定していたともとれます。
まあ、結果的にハプニングがなければ正体がバレる所まで追い詰められていましたから、計算通りということはないと思いますが、斬月が兄ということに関しては確信出来る結果にはなっていましたね。
紘汰が潜入によって得た情報、視聴者的には新しいものはありませんでしたが、紘汰達にとっては、自分たちの立場を見直す切っ掛けとして、シナリオの区切りとなる、この回に知るべき情報だったということのようですね
今回のお話はアクションもさることながら、印象的なセリフ回しが良かったと思います。
シドの独白「若さってのは強い力を求めるもんだ、例えそれがどんなに危険な力だったとしても。勿論、大人ならそんなに危ない橋は渡らないがね」
紘汰のエピローグの一言「大人ってのはなろうと思ってなるもんじゃない。ただ子供でいられなくなるだけの事だったんだ」
大人とは何か、というのは、第一話でも出てきていた話ですが、鎧武のテーマの一つであるようですね。
しかし、ヒーロー物とは思えないようなシビアな答えですこと。
本質はともかく、もっと希望的な概念であってもいいようなことをバッサリと切っているのは潔いというか、なんというか。
まあ、個人的に平成ライダーのシリーズに求めているのは、こういうヒーロー物の王道とそれへのアンチテーゼの葛藤という部分なので、この前振りには期待感募らせています。
来年からは第二部の開始ということになるようですね。
ユグドラシルの陰謀を知った紘汰達の葛藤、謎の少女の再登場、ドライバーを壊された黒影の顛末、さらには早くも登場する斬月強化形態などなど、予告で既に見どころいっぱいの内容を感じさせます。
正月挟んで一週飛ぶのが残念ですが、期待感ふくらませて待っておこうと思います。
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